1096年(平安時代)、安房國司・源親元公により沖ノ島には「宇賀明神」、鷹之島(多賀之島)には「弁財天」が共に建立されたのがはじまりとのこと。ゆえに沖ノ島の「宇賀明神」を以前に参拝してからというもの、あわせてお参りしたいと思っていた神社です。
神社の前に立つと石段の先に拝殿が見えるほどの大きさ。社号標には「鷹之島辨天閣」と記されていました。鳥居の先、右側には不動明王を祀る祠もありました。
ご祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。HP(MEMO参照)によると、昔から漁師や船乗りたちからの信仰を集めてきたとのこと。
もともと鷹之島(高の島)は海に浮かぶ小島で、館山海軍航空基地の建設によって埋め立てられ、現在のような陸続きの地形になったのだとか。古くは海上交通や漁の守護神として周囲の海域を見守り、やがては基地の守り神としても信仰されてきたのでしょうね。
境内は落ち着いた雰囲気で、どこか懐かしさと温かみが感じられた神社でした。