さて、お鬢水がどんな場所かというと、富士山からの湧水が溶岩の窪地に澄み切った水を湛え、神秘的ですらありました。源頼朝が鏡のような水面に顔を映し、鬢(耳ぎわの髪)のほつれを撫でつけたという言い伝えがあるそうです。それに由来し、鬢撫水(びんなでみず)とも呼ばれているのだとか。
また、富士講の開祖・角行は、人穴の修行とあわせ、この地で水行をしたと伝えられており、富士講の霊場の1つにもなっています。岩の窪みには、真之御柱竜神、磐長竜神、木之花竜神の名が記された石碑が祀られています。
とにかく、ここは「清々しい空間」という一言! 本当に気持ちの良い場所で、参拝を済ませた後も暫し佇んでいきました。この清らかな水は白糸の滝へと注がれています。その他、横には弁財天の石碑も。
ごくごく小さな湧水池ですが、清らかな空気と澄み切った水がとても印象的でした。更に嬉しいことに、お鬢水への入口付近では、ちょうど桜が見頃!
お鬢水とあわせ、桜の花も楽しめるとは、なんとも贅沢なひとときでした。
PS:これ以降、何度か訪れていますが、清々しさが感じられるのは特に朝。
朝日が射し込み、水の青さや底まで透き通るほどの水の美しさが感じられます。
MEMO
- 参拝日:2015.04.12
- wikipedia-白糸の滝
- 周囲に有料駐車場有り:公営(¥500)、民間(¥200~300位)