現地に到着したのは、8時半頃。既に最寄りの駐車場は満車寸前でしたが、なんとか入ることができました。周囲は菜の花が綺麗!
さらに、富士山と菜の花の競演も。うーん、東の空は雲多し・・・
さて、お待ちかねの下馬桜とご対面。古木が持つ独特の風格というのでしょうか。ただ美しいだけではなく、引き込まれてしまう奥深い魅力がありました。
1193年、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝が富士の巻狩の際、馬から降りたとされる地で、枝に馬を繋ぎ止めていたとも伝えられることから、「駒止の桜」とも呼ばれています。
かつてはもっと大きかったそうですが、度重なる台風等の被害で現在の大きさになったのだとか。写真左下の石碑は、何が書いてあるかよく見えず、詳細は分かりません。
さらに霞みゆく富士山。
江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜はこの桜について、「あはれその駒のみならず見るひとの心をつなぐ山桜かな」と詠んだそうです。800年以上ものあいだ、この地に佇み、今も昔も人々の心を繋いできたと思うと、とても感慨深いものがありますね。
この時既に散り始めてはいましたが、十分過ぎるほど綺麗でした。
(追記:後日、地元の方に伺いましたが、地元では「駒止の桜」と呼ばれ、「下馬桜」という名はあまりメジャーではないそうです。現地の看板も「下馬桜」ではなく「駒止の桜」だったものですから、その話を聞いてなんだか納得できました。参考までに文章追加しました。)