産屋ヶ崎神社のご祭神は、山彦(産火火出見尊:ひこほほでみのみこと)、乙姫(豊玉姫命:とよたまひめのみこと)。山彦と乙姫がこの岬に産屋を作り、鸕鷀茅葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)を産んだとされ、それが「産屋ヶ崎」という地名の由来といわれています。
そして、山彦の母神である浅間様(木花開耶姫)が、御神霊と共に産衣を持ってお見舞いに渡ったと伝えられることから、それに因んで河口浅間神社の「孫見祭」が行われるようになったそうです。
参拝を済ませた後は、お楽しみの富士山と桜を眺めることに。桜の本数は多くはないのですが、河口湖と桜越しの富士山は、なんとも言いようのない良さがありますよね。千円札の逆さ富士(湖畔の春)でも有名な写真家の岡田紅葉氏が、足繁く通った地としても知られています。(その他、松尾芭蕉の句碑などもあります)
春特有のすっきりしない空ではありましたが、富士山がくっきりと見えていたので気分は晴れやか。ここは、富士河口湖町の富岳百景や、山梨県の新富嶽百景にも選定されています。
写真右側に見えているのは河口湖大橋。
この日は春らしい陽気もあって、浜でのんびり寛ぐ人達の姿がとても印象的でした。さて、この後は「河口湖さくら祭り」の会場へ。つづく。