第79回富士登山競争~山頂コースへ初めての挑戦

2026年7月29日に開催された「富士登山競争」に参加してきました。今回は、初めての「山頂コース」への挑戦となります。富士吉田市役所前(770m)をスタートし、吉田・須走口山頂(3,710m)がゴール、高低差は約3,000m、制限時間は4時間30分、例年完走率は5割に満たない過酷な大会です。

富士登山競争とは

富士登山競争について知らない方のために簡単に説明すると、富士吉田市役所(770m)前をスタートし、富士山頂(吉田・須走山頂、3,750m)がゴールの大会。

登山競争には五合目コースと山頂コースがあり、山頂コースは「五合目コース」で2時間20分以内にゴールした人、あるいは「富士山クライムラン」において設定タイムをパスした人だけがエントリーできます。(富士山クライムラン・第1~2回は2時間切り、第3回~1時間50分)

山頂コースは、距離にして約21㎞、高低差は約3,000m、制限時間は4時間半。途中、5合目関門(2時間15分)、八合目関門(4時間)があり、例年完走率は50%に満たない過酷な大会です。

挑戦にあたって

昨年は、腰椎椎間板ヘルニアからの復帰過程で富士登山競争は見送り、富士山クライムランで山頂コースのエントリー権を取得。

念願の山頂コースに初挑戦する上で準備万端で臨みたいところでしたが、そうはいきませんでした。それは健康上の問題で、まず5月初めに日帰り手術(その後2週間運動禁止)、6月初めにも日帰り手術(その後2週間運動禁止)、7月初めに胃の生検(その後、1週間運動禁止)で思うように練習が詰めませんでした。

とはいえ、5月以降は限られた時間のなかで最大限の準備をしようと、急ピッチで練習再開+休止を繰り返しつつ、酸素濃度2500~3700m相当の低酸素トレーニング(常圧)、橋(斜度約6%)往復・テンポ~閾値走を中心に準備を重ねました。その他、居住マンションの階段昇降も加えていました。

一方で、少なくとも2~3回は現地の試走をしておきたいと思っていましたが、予定が合わずに全くできないまま大会当日を迎えることに。

実走レポ

スタート前、天候は曇り、気温は約24℃。あまり暑さを感じることはありませんでした。ちなみに、私のスタートブロックは最後尾の「E」でその前方よりで待機。

第79回富士登山競争・スタート前(Eブロック)
先に見える青い道路標識・信号辺りがスタートライン

スタート直前、恒例となっている富士吉田消防署・宮下氏の「エイエイオー」も生で聞けて感動! まさか二十歳になった娘さんの「エイエイオー」も聞けるとは!? この舞台に立てたことがとても嬉しかったです。

そして、いよいよ号砲の瞬間へ。いざ動きだすと、スタートラインまでのロスタイムは1分1秒。距離にして約80~90m後方からのスタートでした。暑くなくて良かったと思ったのも束の間、走り始めると、まとわりつくような湿気が気になりました。

今回も馬返しまでは頑張り過ぎないと心に決めて先へ。まず、最初の137号の上りで呼吸が楽なことに気付きました。気のせいかなとも思ったのですが、浅間神社を越えて701号の上りに入ってからも同様で、心拍数も上がり過ぎないようコントロールができていました。

これは明らかに低酸素トレーニングの効果かと。過去に試走も含めれば10回以上は走っていますが、中ノ茶屋(1,100m)までの体感は、今まで走った中で最も楽に感じました。とても余裕があったので、ここからペースを崩さず進めば、少なくとも五合目関門は越えられると思っていました。

・・・・が、標高1,200~1,300m位から急に脚が上がらなくなり、思うように進めない事態に陥りました。呼吸は辛くないのに身体が動かない状況で・・これは気圧の変化に順応できていないことが原因かと。

そこからは明らかにペースダウンとなり、馬返しには1:17:56(1:16:55)。これで完走は絶望的となり、目標を5合目タイム2:20:00切りに切り替えました。

ですが、1~2合目では立ち止まるような大渋滞、さらに標高を上げれば上げるほど、脚が動かなくなるという状態に・・もう目標云々ではなく、ゆっくりでも良いので立ち止まらないことだけに専念しました。

やがて、無情にも2時間20分も過ぎてしまい、淡々とゴールを目指すのみ。足が攣るわけでもなく、呼吸が苦しいわけでもないのに、ただただ身体が重いという状態のなか、投げやりになることもなく最後まで進み続けました。

五合目タイムは2:39:51(ネット2:38:50)で関門打切り(DNF)・・・全くお話にならないレベルで、自己ワーストタイムでした。とはいえ、限られた時間のなか、やれることはやれた感があったので、どこか清々しさがありました。今回は敗因も明確だった一方、光明も見いだせた気がします。

第79回富士登山競争・結果(DNF)
RUNNET・結果ページのスクショ

ちなみに今大会、山頂コースの完走率は約34%だったそうです。例年より大幅に低く、優勝タイムも男女ともに昨年より低下。原因はよく分かりませんが・・

反省点と収穫

今回、最大の反省点は、現地の試走が出来なかったことです。(走り込みも足りてはいないが・・)元々、高所障害が出やすいタイプではあるので、事前の試走(順応)が大事なんですが、どうしても都合が合いませんでした。暇なときは健康上の理由で走れず、いざ体調が戻れば予定が合わずで・・・何事もうまくいかないときは流れが悪いんですよね。

しかし、収穫もありました。それは低酸素トレーニングの効果です。中ノ茶屋の先までは、明らかに呼吸も身体も楽でした。平地からある程度の標高までは明確に効果が感じられたため、継続的に取り組む決心をしました。

理想は低圧低酸素ですが、それは極々限られた施設のため、常圧低酸素と現地の試走(あるいは他の高山で)とを組み合わせれば、間違いなく一段上のレベルに到達できる筈。一筋の光明が見いだせた気がします。

今後の目標

今回、2時間20分切りが出来なかった為、「第3回富士山クライムラン」にエントリーするつもりでしたが、申し込むことはできませんでした。その理由は、検査の結果を待っていたからです。

というのも、7月初めに胃内視鏡検査をしたところ、20代で除菌した筈のピロリ菌がまさかの除菌されていなかった(と考えれる)という結果に・・胃の粘膜は酷い状態(20代時も萎縮性胃炎+逆流性食道炎)・粘膜からの出血もあり、生検することに。長年放置されていたと考えられることから最悪のケースも想定し、その結果次第でエントリーするか否かを決めるつもりでした。幸い検査に問題はなく、エントリーを試みた時は既に定員に達し、申込は打ち切られていました。

ま、これも縁なので、気持ちを切り替え、来年の五合目コースからやり直そうと思います。来年は絶対に文句ないタイム(悪くとも2時間10分切り)を叩き出してやろうと思っています。

最後に

今回の参加賞は携帯カップ、そして、5合目以上の通行料を支払うと配布される木札(数量限定)も同梱されていました。残念ながら五合目より上には行けませんでしたけどね(泣)・・・山頂は遠かった・・

第79回富士登山競争・参加賞と通行料木札

ということで、顔洗って出直してきます。まずは来年の五合目コースで必ずやリベンジを成し遂げてみせます!

最後に、大会関係者、ボランティアや救護の方々、沿道で応援してくれた方々、そして地域住民の皆様、全ての方々に心から感謝!!!! 有難う御座いました!!!! 

MEMO