長野県木曽郡木曽町に「清博士」という変わった地名があります。もとは「晴墓士」（せいばかせ）といわれ、陰陽師の「安倍晴明」の墓があることに由来するのだとか。国道361号沿いの畑の中に歴史を感じさせる二基の五輪塔と五芒星（清明桔梗）が記された安倍晴明像があり、その場所が「安倍晴明の墓」といわれています。
今回訪れたきっかけは、開田高原に行くのに地図を見ていたところ、「安倍晴明の墓」と書かれた場所があることに気付いたことから。最寄りには「清博士」というバス停もあり、それが清明に由来する地名であることを知りました。
バス停に隣接する駐車場もあるので車を停めてお参りへ。片側1車線の国道361号を渡ってすぐの畑？の中に二基の五輪塔と五芒星（清明桔梗）が記された安倍晴明像がありました。
五輪塔の年代や墓とされる確たる証拠はないそうですが、この地では古くから二基の五輪塔を「清明様」と呼んで信仰するとともに、安倍晴明にまつわる伝説や風習が伝わるのだそうです。このような「安倍晴明の墓」といわれる場所は各地に点在していますが、やはりそれだけ強い影響力を持った人物だったのでしょうね。
五芒星が記された清明像を別角度から見てみると、清明の出自に因んだあるものに見えるような！？（MEMO欄：「葛の葉」参照）下の写真はアングルが悪くて分かりにくいですが、現地でもう少し横から見たらきっと納得する筈。
陰陽師としての数々の伝承はもちろんのこと、平将門の子ではないかという説もあったり、とても謎多きミステリアスな人物ですよね。まさかこの場所にお墓があるとは思いませんでしたが、きっとこれも何かの縁。お参りできて良かったです。
その他、詳細は現地の説明板をご覧あれ。
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| （現地の説明板、木曽町） |
