2025_09_閉山間際の富士山へ(吉田ルート・中ノ茶屋~)

2025年9月、閉山間際の富士山へ行ってきました。今回は「富士山クライムラン」のコース確認を兼ね、吉田ルート・中ノ茶屋(1,100m)からスタート。天候にも恵まれ、約1年振りとなる富士山を楽しんできました。

富士山クライムラン・コース確認

富士山クライムランは富士北麓公園をスタートし、吉田口五合目の佐藤小屋付近(滝沢林道終点)がゴールの大会。距離は約12㎞、標高差は約1,200m、2時間以内にゴールすると翌年の富士登山競争・山頂コースのエントリー資格が獲得できます。

本当はもっと早くコース確認に来たかったのですが、なかなかタイミングが合わず、閉山間際となってしまいました。大会の開催日(2025年9月14日)が差し迫っているので、さすがに試走で疲労を残すわけにはいかず、無理をしないペースでコース確認と順応を主な目的としました。

前回の登拝から1年も経つと各ポイントの距離間の記憶が曖昧になってしまうんですよね。実際行ってみると、ここまでこんな距離あったっけ?・・とか、こんなに階段続いたっけ??みたいなことが結構あって、何度も来てはいてもコースの確認は大事だなって思いました。

それにしてもやっぱり標高が低いうちはとても暑くて汗がポタポタ滴ってきましたね・・大会当日も暑くなるのかな?・・暑さに滅法弱いので曇ってくれると嬉しいけど・・

そんなこんなで馬返しまでのロード区間、それ以降の山岳区間の確認を終え、五合目のゴール地点へ。昨年の大会では12秒(2時間12秒)に泣いたので、今年はしっかり2時間切りしないとな。とはいえ腰椎ヘルニア明けで絶対的な筋力低下を感じてしまったけど、もうそこは気合でなんとかしないと・・(汗)

五合目から上へ

疲労状況によっては五合目で引き返すことも想定していましたが、問題なさそうなので先へ進むことに。六角堂からはメット着用、安全指導センターに立ち寄り通行料(¥4,000)を支払い。これ、去年も書いたんですが年間パスみたいなの導入してくれないんすかね?? 通行料が値上がりした分?リストバンドが紙ではなくなりました。

そういや、このQRコードって何だろ?って思ってたんですが、ARフォトフレームを読み込めたんですね・・それで写真撮影してSNSに投稿(7/1~9/10)すると記念木札が貰えたそうで。 既に閉山してから知ったよ・・窓口で説明してくれって感じでした(苦笑)

富士山吉田ルート・リストバンドと木札(2025)
※QRコード部分は読み込めないよう編集済み
中ノ茶屋から五合目まで他の登山者を見かけたのは10人にも満たなかったですが、安全指導センターから先は登山者も多くなり賑やかな雰囲気。登山者の8割位は外国人のようでした。日本人に限らずみんな富士山が好きなんですね(笑)

7~8合目までの岩場はやっぱり大変・・吉田ルートの難所だけあって段差が大きく足への負担もなかなかで、所々で渋滞もありました。岩場が終わった蓬莱館(3,150m)で至福のコーラ休憩(笑)どこの山小屋も小屋終いの準備をしていましたがコーラが残ってて良かった!

岩場が終わってもその先は酸素の薄さをより一層感じるところでもあり、思うように身体が動かない辛さが・・ 今年は3000m以上に来るのが初めてでもあったので順応できず、まぁ~辛くて辛くて重くて重くて大変でした・・焦らず急がず呼吸を整えて、ゆっくり進むことを心掛けました。そんなこんなで九合目を越えて、この日初の写真撮影↓

富士山・須走/吉田ルート九合目からの眺め

九合目を越えるとあと僅かなので精神的には楽になりますね。そしてゴールの鳥居が見えるとさらにパワーが湧いてくるから不思議! 疲労状況や12時までに着けないようなら迷わず途中で引き返すつもりでしたが無事に山頂へ。

富士山・須走/吉田ルート山頂手前

山頂・お鉢巡りへ

残念ながら久須志神社は既にクローズ。ここでも疲労状況や時間がカツカツならお鉢をせずに帰るつもりでしたが、問題なさそうなので時計回りでお鉢巡りを開始。ちょいと山頂噴火口(大内院)に立ち寄り拝礼。

富士山頂噴火口(大内院)

富士山本宮浅間大社奥宮もクローズなのでお社前で拝礼した後、剣ヶ峰へ向かいます。

富士山本宮浅間大社奥宮

剣ヶ峰手前の馬の背も道がえぐれて、年々登りにくくなっているように感じます。急斜面で辛いは滑りやすいはで何とか剣ヶ峰に到着。

富士山頂・馬の背~剣ヶ峰

富士山剣ヶ峰・山頂標

剣ヶ峰に居た登山者もその殆どは外国人の方々。みんないい顔してました!

富士山剣ヶ峰から噴火口(大内院)の眺め

大内院も見下ろせ、最高地点に立つこともできて私も大満足。何より天候に恵まれて本当に良かった!! その後、残り半周を歩いてお鉢巡り終了。積乱雲がモクモクと湧いてきてたりしたので長居はせずに下山を開始。

山頂からの下山

吉田ルートで何が嫌かって延々と続く、ザレた九十九折の下山道・・本当にうんざりしますよね。傾斜も急なので脚やられちゃってるっぽい登山者も多く、やっぱり富士登山で最も注意すべきは下山だなってつくづく感じました。(私も16年前の初の富士登山では下山時に脚やられてボロボロでした)

そんなうんざり気分のなか、ある物を楽しみに黙々と歩いて里見平星観荘(2,325m)へ。その楽しみとはソフトクリーム! 歩いた後のスイーツは至福ですよね(笑)これで気分一新!、中ノ茶屋まで頑張れます。ちょうど今年の営業最終日ということで、ご挨拶も出来たし良かった!

馬返しでは1年振りに大文司屋のご主人にもご挨拶できて良かった!! 馬返から下は遊歩道かアスファルトの道、どちらで下りるか迷ったけど、15時半も過ぎると薄暗い感じになる上に、遊歩道は木々が鬱蒼と生い茂って熊が怖いので、アスファルトの道を使うことに。ただ脚にダメージをためたくないので走らず歩いて下山。熊鈴も付けてたけど、空のペットボトルで音を立てながら無事に中ノ茶屋に到着。ほぼ登山計画書通りで山行を終えることができました。

ちなみに無理をしたつもりはなかったのですが、翌日からもの凄い筋肉痛・・・金曜日現在も少し筋肉痛が残っているとは・・どうやらダメージを残してしまったみたいで・・・登りで水分が足りてなかったなと反省中。大会当日までに回復してくれ~っ!!!

その他

それにしてもどのメディアも軽装登山はみな悪者みたいに煽るように放送してるもんだから、タンクトップに短パンスタイルだと他の登山者から白い目で見られたり、小馬鹿にしたような態度・言動をされたりってことがこれまでに何度かありました。

一見軽装でもザックには防寒着+ゴアの上下、ファーストエイドキット(講習受講済)、エマージェンシーブランケット、簡易ツェルト、ヘッデンや予備の携帯食・モバイルバッテリーを入れ、その他ココヘリ発信機、ヘルメット着用、登山計画書提出、救助保険に加入し、一応万が一に備えて入山はしています。

それでも事故は起こってしまうかもしれませんが・・準備した上でのファストハイクやトレランという登山スタイルの人達もいることをしっかり報道すべきと思う。

最後に

今回の走行データ。Polar Pacer Pro使用、今回は心拍計(上腕式か胸ベルト式)を着け忘れてしまったので心拍データや消費カロリーなど当てにならないかと。心拍屋のポラールといえど、時計の心拍数ではあり得ない数値でイラッとすることが多いんですよね・・

ポラールフロー走行データ
ポラールフロー・スクリーンショット

ポラールフローGPSログ
GPSログ(ポラールフロー、©Mapbox、©OpenStreetMap)
一時は腰椎ヘルニアで歩くのもままならない状態でしたが、またこうして富士山に登れるようになって本当に良かった。あとは富士山クライムランで2時間切りを狙います!!(←つーか、疲労が抜けるか不安・・(汗))

MEMO

  • 山行日:2025年9月8日、登拝39回目
  • CT:
    • 往路:中ノ茶屋(06:05)~大石茶屋(06:26)~馬返し(06:38)~五合目林道終点(富士山クライムランゴール地点)(08:01)~佐藤小屋(08:03)~星観荘(08:04)~六角堂(08:10-12)~六合目安全指導センター(08:22-25)~蓬莱館(09:45-56)~須走・吉田口山頂(11:24)
    • お鉢巡り~山頂奥宮(11:42-44)~剣ヶ峰(11:54-58)~扇屋(12:18-20)
    • 復路:山頂・下山道分岐(12:24)~安全指導センター(13:48)~星観荘(14:02-09)~馬返し(15:38-41)~中ノ茶屋(16:20)
  • 富士登山オフィシャルサイト
  • 中ノ茶屋手前:駐車場有り
  • 富士山クライムラン
  • 山梨県クマ出没情報