黄泉の国の入口「妙法山・阿弥陀寺」(和歌山)

妙法山・阿弥陀寺は、西国三十三所番外の札所で黄泉の国の入口として古来から信仰されてきたお寺。その歴史は古く、大宝三年(703年)唐の天台山から連寂上人が渡来し、写経した妙法蓮華経を埋め、仏像を安置したことから妙法山と呼ばれるようになったそうです。その後、空海上人が815年に本堂を建て阿弥陀如来をご本尊とし、阿弥陀寺と名付けたということです。

宿泊していた旅館の仲居さんがお勧めしていたので、熊野那智大社の参拝後、ここ「阿弥陀寺」へとやってきました。それにしても那智大社から先はガラッと人が少なくなりますね。
妙法山・阿弥陀寺
多くの女性が参詣したことから女人高野とも呼ばれたお寺なのだとか。また、死者の霊魂が詣でるお寺とも言われ、阿弥陀寺の鐘は人影もないのに時折かすかな音をたてるそうです。その他、本堂や応照上人の火定三昧(かしょうざんまい:生きながらに身を焼き浄土へ往生すること)跡や浄土堂等、多くの見どころがありました。

参拝時、私は何となく写真撮影をしたらいけない気がしたので、境内の写真はありませんが、静寂さに包まれた信仰の地という雰囲気がヒシヒシと伝わってくる場所でした。今回は日没ギリギリでのお参りだったため奥の院は断念しましたが、次に訪れる際はゆっくりと奥の院へもお参りしたいと思っています。

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