なかなか立派な門構え。門の右奥には、八房が眠るという「犬塚」があります。
伏姫の籠穴へと続く階段。籠穴へは5分ほどでしょうか。途中、東屋もあります。
階段を上り終え、小さな門を越えた先に現れる岩窟。
この籠穴が八犬伝以前からあるものなのか、それ以降に掘られたものか気になるところではありますが、里見八犬伝の舞台でもある富山(349.5m)は、観音峰と金比羅峰からなる双耳峰で、山頂にはお堂があるそうです。山名の由来は天富命に由来し、命が埋葬された場所という説もあるのだとか。また、物語では役行者が登場することから、この山自体は古くから山岳信仰や神聖視されていたのかもしれないですね。
※場所が分かり難いので、カーナビの場合は「南房総市合戸269」、あるいは「南房総市立富山中」を目印にセットすれば辿り着けると思います。富山中から先は、車1台がやっと通れる細い道で待避所は何箇所かありましたが、運転には注意が必要。