伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」を参拝

三重県伊勢市の伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」を参拝。伊勢神宮の正式名称は「神宮」で、神宮で管理される宮社は125社にものぼります。その中でも「皇大神宮(内宮)」は2つの正宮の1つであり、御祭神は天照大御神。太陽を神格化した神様であり、皇室の祖神として我が国で最も貴く、国家の最高神とされています。

宇治橋は新しく架け替えられ、2009年11月3日に渡始式が行われたそうです。真新しい宇治橋からの眺め。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」・宇治橋からの眺め
清々しい参道を進んでいきます。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」の参道
参道には警備の人が大勢いたりして、何やらいつもと雰囲気が違うなと感じながらも先へ。五十鈴川・御手洗場。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」・五十鈴川
御手洗場で手を清め、ほとりにある所管社「瀧祭神」へご挨拶。ご祭神は、瀧祭大神(たきまつりのおおかみ)。五十鈴川守護の水の神様だそうで、社殿のない石神として祀られています。こちらのお社は、ひっそりと佇んでいるので見落としてしまいがちですが、地元の方には「おとりつぎさん」と呼ばれているそうです。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)・所管社・瀧祭社」
ちなみに、警備の人が大勢いた理由は、新嘗祭(にいなめさい)。天皇陛下のお姉様である池田厚子様(神宮祭主)を先頭に斎服の神職の方々が列をなし進まれる場に遭遇。とても厳かで神々しい雰囲気でした。二の鳥居を越え正宮前へ。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」
正宮前に立つと心地良い風がフワーッと吹き、白い布が風になびいて全開になりました。過去に参拝した折には白い布の先をチラ見できる程度でしたが・・・暫しの間、布の先を見つめ、そして、心を込めてお祈りしてきました。

正宮をお参りした後は、天照大御神様の荒御魂をまつる「荒祭宮」へ向かいました。荒祭宮でも新嘗の儀が厳かに執り行われていたため、写真撮影はしておりません。荒祭宮は別宮の第一とされる重要なお社の1つで、いわば正宮と対をなす神社です。

さて、次は風日祈宮橋を渡って風日祈宮へ。風日祈宮橋上からの眺め。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)」・風日祈宮橋からの眺め
風日祈宮(かざひのみのみや)は、伊勢神宮の皇大神宮(内宮)域内にある別宮です。ご祭神は風の神様で級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。鎌倉時代の元寇のおり、神風を吹かせて日本をお守りになった神様ということです。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)・別宮・風日祈宮」
最後は所管社「大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)」と「子安神社」へ。まず、大山祇神社のご祭神は、山の神様である大山祇神(おおやまつみのかみ)。
伊勢神宮「皇大神宮(内宮)・所管社・大山祇神社」
その左手に「子安神社」があります。子安神社のご祭神は、木華開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。縁結び、子授け、安産、子育ての神様として信仰されています。ここには沢山の小さな鳥居が奉納されていました。ちなみに、奉納用の小鳥居は「おかげ横丁宮忠」、「宮忠本店」、あるいは、「俵田屋」で購入できます。(MEMO参照)

ここで長い間、お祈りしている方がいたので写真は撮影していませんが、心を込めて祈りを捧げている姿は、見ていてとても気持ちが良いですね。

皇大神宮(内宮)をお参りすると心穏やかになり、とても癒されますよね。私的には、豊受大神宮(外宮)が動的、皇大神宮(内宮)は静的な雰囲気という印象。それぞれの違いを感じるのも楽しいですね。

なお、内宮域内には幾つも見どころがあるのでお見逃しなく。神宮公式HPでは地図のダウンロードも可能です。

MEMO