創建は第十代・崇神天皇の御代(崇神天皇65年)と伝えられ、「大斎原」(おおゆのはら)と呼ばれる三本の川の中洲に鎮座していましたが、明治22年の水害によって多くの社殿が流出。流出を免れた主要な社殿3棟が現社地に再建されたのだそうです。ちなみに水害前の大斎原は、現社地の8倍もの規模を誇っていたのだとか。
大鳥居から参道へ。
参道中ほどの「祓戸大神」をお参りし、先へと進みます。
こちらは拝殿。拝殿の左下に見える丸い石が大黒石、右下にかすかに見えるのが亀石。
神門をくぐり、いよいよご社殿へ。
水害により流出を免れた社殿はなかなか重厚な趣。(社務所で写真撮影の許可を頂いています)。上四社の社殿は、写真左から第一殿~第4殿となり、参拝の順序は、①第三殿、②第二殿、③第一殿、④第四殿、そして、⑤一番奥の満山社。
それぞれのご祭神は以下のとおりです。(右の()内は本地仏)
- 第一殿:熊野牟須美神(伊邪那美大神)、事解之男神 、(千手観音)
- 第二殿:速玉之男神(伊邪那岐大神)、(薬師如来)
- 第三殿(主祭神):家津美御子大神(素盞鳴尊)、(阿弥陀如来)
- 第四殿(若宮):天照皇大神(十一面観音)
茅葺の社殿は重厚な趣があり、凛とした雰囲気が感じられました。さて、参拝を終え、ここから徒歩10分ほどの「大斎原(おおゆのはら)」へと向かうことに。その途中、大斎原を見守るかのように「産田社」が鎮座しています。ご祭神は伊邪那美命荒魂。
大斎原の鳥居がとても大きく、良くも悪くもかなりの存在感なので、そちらに気を取られていると通り過ぎてしまうかも!? なので、お参りの際は見落とさないようご注意を。つづく。
MEMO
- 撮影:2009.11.24
- 熊野本宮大社
- 無料駐車場有り