花窟神社の鳥居前に立つと、それほど大きいようには見えません。
しかし、境内に一歩足を踏み入れると、ガラっと空気感が変わり、木々が鬱蒼と生い茂る参道。木漏れ日が射し込み、なんともいえない雰囲気でした。
参道中ほど左手には、稲荷社と龍神社があります。連なる赤い鳥居が印象的。
先へと進むと手水舎と社務所があります。
ご祭神は、伊弉冊尊(いざなみのみこと)であり、御陵とも伝わっています。
「 一書曰伊弉冉尊(いざなみのみこと)、火神を生み給う時に灼(や)かれて神退去(さり) ましぬ 故(か)れ紀伊国 熊野の有馬村に葬(かく)しまつる 土俗(くにびと)此神の魂(みたま)を祭るには花の時に花を以って祭る 又鼓 吹幡旗(つづみふえはた)を用て歌い舞いて祭る」(日本書記神代巻)
その向かいには、軻遇突智尊(かぐつちのみこと)が祀られています。
年2回(2月2日 / 10月2日)、御神体と境内南隅の松のご神木に長さ約180mもの大綱をわたす御縄掛け神事がなされるそうです。御神体の巨巌には浸食で出来た穴が幾つもありましたが、この穴に祈願を込めた白石を納めると願いごとが叶うという言い伝えがあるそうです。
あくまでも感覚的なものですが、御神体や大地から伝わる気というのか、物凄く力強いエネルギーのようなものが感じられ、思わず裸足になりたい衝動に駆られたほど。それは心地良くもあり、いつまでもそこに居たいと思わせられる場所でした。(実際、かなり長居しましたが(笑)) 熊野巡りの中でも強く印象に残っている神社の1つです。
この後は、また、近くには伊弉冊尊が亡くなった地と伝わる「産田神社」へ。
MEMO
- 参拝日:2009.11.25
- 花窟神社
- 無料駐車場あり