国の天然記念物「鳴沢氷穴」(山梨県)

山梨県の青木ヶ原樹海にある「鳴沢氷穴」は、富士山の溶岩流により出来た洞穴で国の天然記念物に指定されています。溶岩の外側が冷めて収縮する際、内部のガスや高熱の溶岩が吹き出して出来た洞窟で、総延長は153m。鳴沢氷穴内は、アップダウンや狭い箇所もあって探検気分が味わえ、また、ライトアップされた氷柱が幻想的でした。

先に訪れていた「富岳風穴」から「鳴沢氷穴」までは、樹海のなかを歩いて徒歩約15~20分。樹海と言うと、なにかと暗いイメージで語られることが多いですが、遊歩道もあって森林浴が楽しめる場でもあります。身を切るような冷たい空気でしたが、とても澄んでいて清々しい。 
富岳風穴から鳴沢氷穴間の樹海遊歩道
富岳風穴から鳴沢氷穴間の樹海遊歩道
道が凍結しており慎重に歩いたため、実際は鳴沢氷穴まで約25分かかりました。この日、氷穴内の温度は0℃。平均気温は富岳風穴と同じく3℃だそうです。氷穴は地下21mまで降りていく洞窟で、風穴と比較すると狭く、屈んで歩かなければならないところが多いです。冬季は階段が凍結している所もあって注意が必要でした。
山梨・鳴沢氷穴
山梨・鳴沢氷穴
下の写真は溶岩トンネルと言われ、巨木の跡なのだそうです。このトンネルを屈んで進んでいきます。
山梨・鳴沢氷穴
先へ進むと祠もありました。ご祭神は不明。氷穴内には地獄穴が存在し、伝説によると江の島の洞窟までつながっているのだとか!?
山梨・鳴沢氷穴
その先では氷柱がライトアップされ、幻想的でした。年によっては、氷柱が直径50㎝、高さ3mにもなることがあるのだそうです。
山梨・鳴沢氷穴
洞窟から出てくると、日射しが神々しく感じますね。
山梨・鳴沢氷穴
総延長約150mの鳴沢氷穴でしたが、混雑していなければ10分程度で見てこれるのでは。また、私は風穴から樹海遊歩道を歩いてきましたが、もちろん車での移動も可能です。洞窟内は、アップダウンや狭い箇所もありますが、なかなか良いところでしたよ。

MEMO

  • 撮影:2011.01.02
  • 鳴沢氷穴(入洞料:有料)
  • 無料駐車場あり