富士山の真西にあたることや、角行ゆかりの地であること等から富士講の聖地(浄土)ともされ、鎌倉時代の「吾妻鏡」に「浅間大菩薩の御在所」とも記されている場所。
今回、ここ人穴浅間神社を約1年振りに参拝しました。車でくぐると無事に帰れないという都市伝説まである鳥居。不安なら左側を通行できます。
御祭神は、木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)、源家康朝臣(みなもとのいえやすあそん、徳川家康)、藤原角行(ふじわらのかくぎょう)。朝早かったので拝殿はまだ開けられていませんでした。
拝殿横には、先達の供養碑や登拝記念碑など200基を超える富士講の碑塔等があり、「人穴富士講遺跡」として世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産にもなっています。
人穴への入口。世界遺産登録後は、立入禁止になってしまいました。今では監視カメラも設置されています。
さらに、「新穴」へも寄りました。こちらも富士講の聖地の一つ。新穴前には食行身禄と記された石碑があります。「鶉穴(うずらあな)」と呼ばれる洞穴も近くにあるようですが、個人所有地のため未だ訪れていません。いつかは訪れたいと思っているのですがね。
その後、宮司さんに伺いたいことがあり、人穴富士講遺跡案内所前まで戻りました。宮司さんやボランティアガイドさんが色々とお話をして下さいましたが、境内には富士講17代藤原善道尊師の碑があったとは!?
そもそも、この辺り一帯の林は戦後に植林され、昔は人穴から富士山が綺麗に見えたのだそうです。この碑も富士山を背にする位置に建てられたのでしょうね。道のない林(山道?)の中を歩いていかなければならないので、さすがに教えて頂けなければ、この碑の存在は分かりませんわな。
興味深いお話しを伺えたり、新たな発見があったりで、良い参拝ができました。
MEMO
- 参拝日:2015.03.14
- 無料駐車場有り
- 人穴富士講遺跡:土日祝のみボランティアガイド常駐