魔王天神社は随分前から気になっていたんですよね。とは言いつつも、なかなかタイミングが合わなかったりで、ようやく今回の参拝となりました。
拝殿へは急な階段。鬱蒼と木々が茂るなか、木漏れ日が射し込んで緑が清々しかったです。元は、西八代郡下部町にあったそうですが、1526年に神慮により現在地に遷座したと伝わるそうです。ご祭神は剣の神様である経津主神(ふつぬしのかみ)。「魔王天」という名は、天部の下から六番目の他化自在天(たけじざいてん)に由来し(魔王天、第六天(大六天)とも言う)、村人からは「オダイローサマ」と親しまれていたのだとか。
剣の神は風を切り分けると考えられ、作物を風の害から守ってくれる風の神様として信仰が篤く、また、魔王という恐ろしい名の神であること、剣を神格化した武神を祀ることから、先の大戦には、弾よけの神、武運長久の神として信仰を集めたのだそうです。
拝殿脇に祠が1つ、裏手には祠が2つあります。「風の神」、「疱瘡神」、「小御岳本宮」が祀られているとのことですが、それぞれがどの祠にあたるんだろう?・・ 拝殿裏には、三叉戟や奉納されたと思しき多くの剣が祀られていました。
こちらをお参りしたかった理由として、そのインパクトある名称も1つですが、小御岳神社の本宮ということも大きな理由でした。富士スバルライン5合目の小御岳神社は、魔王天神社の古太郎坊(こたろうぼう)という小祠を遷座し、小御岳権現と称したのが元といわれています。
前述の通り、裏の魔王の山をご神体とするため本殿はありません。しかし、その魔王の山はどこを指すのだろう?? 裏の尾根のピークなのか、それとも足和田山そのものを指すのか? 拝殿の向きからすれば裏の尾根のピークなのかもしれませんが・・・(ご存知の方がいればご教授下さい)
初めての参拝でしたが、こじんまりとしていながらも、厳かな雰囲気が漂う神社でした。
この後は、近くにある「鳴沢の溶岩樹型」を見ていくことに。
つづく。
MEMO
- 撮影:2016.10.15
- 鳴沢村-魔王天神社、鳴沢村のなぜなぜ物語
- 数台の駐車スペース有り