富士山自然休養林を歩く(水ヶ塚公園~須山御胎内へ)

富士山自然休養林を歩いて、予てから気になっていた須山御胎内へ参拝してきました。今回歩いたのは、水ヶ塚公園(須山口1合目)から須山御胎内まで、片道40分程度のコース。鮮やかな新緑に加え、苔むす原生林が実に気持ち良かったです!

ちなみに、自然休養林とは、林野庁が保健休養(レクリエーション)のために指定、開放している国有林のことで、富士山南麓に広がる「富士山自然休養林」は昭和45年に指定を受けました。その広さは1,765haにも及び、富士宮市・富士市・裾野市・御殿場市・小山町にまたがっています。この広大な原生林には、13のハイキングコースがあるのだそうです。

富士山スカイラインを渡って須山口登山歩道に入ると、新緑と木漏れ日が心地良いこと。
富士山自然休養林~須山口登山道1合目付近
富士山自然休養林
道標も設置され、道は明瞭。ほぼ平坦な道を歩いて、須山御胎内へ。御胎内手前(下側)には写真のような場所があり、くぐって先へ進むと石祠がありました。その由来については分かりません。
富士山自然休養林~須山御胎内
須山御胎内の鳥居。
富士山自然休養林~須山御胎内
御胎内入口と先には鉄梯子。洞穴の全長は数十メートルあったそうですが、表面の薄い場所が陥没し、現況になったとのこと。
富士山自然休養林~須山御胎内
洞穴は高さ1mちょっと、全長は10mほどでしょうか。中には三皇子を抱く木花咲耶姫の石像。
洞内は暗いのでライトは持参した方が良いでしょう。(鳥居脇にはロウソクが入れられた箱が、設置されてはいましたが常にあるものかは不明)
富士山自然休養林~須山御胎内の木花咲耶姫像
鮮やかな緑に鳥のさえずりがなんともいえなくて、参拝を済ませた後も暫し佇んでいきました。森林浴にはもってこいの場所ですね。
富士山自然休養林~須山御胎内これはヤマシャクヤクかな!?この花は非常に短命だそうで、見られたのはラッキーでした。 
富士山自然休養林~ヤマシャクヤク
帰りも写真を撮りつつノンビリと。苔もいい味出してて、足を止めては撮影していました。
富士山自然休養林の苔
富士山自然休養林の苔
この日、往復する間に出会ったハイカーは1組のみ。こんな素晴らしい場所なのに、人がいないことが意外でした。

なにはともあれ、予てから気になっていた須山御胎内を参拝できて良かったです。他にも自然休養林内には気になっているコースがあるので、それらは少しずつ歩いていこうと思います。 

※現在、須山御胎内は立入禁止のようです

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