平将門公の胴塚~延命院(茨城県坂東市)

久しぶりに茨城県坂東市にある「延命院」へ出掛けてきました。延命院は真言宗に属し、境内には菅生沼七福神の1つである毘沙門天や、立派な榧の根元に抱かれた平将門公の胴塚と伝わる小さな塚があります。

延命院入口には、九曜紋に「真言宗 智山派 延命院」と記された寺号標。
延命院(茨城県坂東市)の寺号標
菅生沼七福神の一つ毘沙門天。(不開帳)
延命院(茨城県坂東市)の毘沙門天
宝永7年(1710)に建立されたという観音堂。堂内の聖観音立像(不開帳)は、伝教大師作と伝わるのだとか。延命院(茨城県坂東市)の観音堂
こちらが不動堂で、この背後に平将門公の胴塚があります。延命院のご本尊は、延命地蔵菩薩。本堂は昭和39年に不審火で焼失したのだそうです。
延命院(茨城県坂東市)の地蔵堂
坂東市の天然記念物に指定される大きな榧の木。その根に抱かれるように、将門公の胴塚と伝わる塚があります。この塚は、将門山、神田山(かどやま)とも称され、「将門山古墳」として坂東市の埋蔵文化財に指定されています。この地が相馬御厨の神領だったことから、あばかれることなく、現在におよんでいるのだとか。その他、脇には大手町の将門塚から移された石塔婆もあります。
平将門公の胴塚~延命院(茨城県坂東市)
お参りするのは昨年末以来でしたが、いつしか塚を取り囲む柵がなくなっていました。それにしても、この榧の木は、何度見てもその存在感に圧倒されてしまいますね。その前には、塚を優しく見守るかのように佇む観音様?とお地蔵様。
平将門公の胴塚のお地蔵様~延命院(茨城県坂東市)
休日でも訪れる人はそう多くはないですが、大切にされていると感じられる場所。

この後は、平将門公終焉の地(諸説あり)とされる国王神社(坂東市)へ。
つづく。「平将門公終焉の地・国王神社(茨城県坂東市)

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