村山浅間神社(静岡)を参拝

静岡県富士宮市に鎮座する「村山浅間神社」は、今もなお神仏習合の姿をとどめている神社です。古くは富士修験の中心地であり、富士山最古の登拝道といわれる村山口登山道(村山古道)の起点。世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の1つでもあります。

石碑と鳥居の扁額には「冨士根本宮」と記されています。
村山浅間神社(静岡)
社伝によると、孝昭天皇2年(紀元前474)3月、富士山中腹の水精ヶ岳(御室)で創建されたとされ、その後、大宝元年(701年)、役行者によって現在地に遷座されたとのこと。ご祭神は、木花開耶姫大山祗命彦火火出見命瓊々杵命天照大神(大日霊貴)、伊弉諾尊伊弉冉尊
村山浅間神社(静岡)の拝殿
県の天然記念物に指定されるご神木のイチョウは、存在感が凄い!
村山浅間神社(静岡)のご神木・イチョウ
氏神社(高嶺総鎮守、大棟梁権現社)への赤い鳥居をくぐると、ガラっと変わる空気感。
村山浅間神社(静岡)の氏神社(大棟梁権現社)
ここに祀られるのは、富士修験(村山修験)の開祖ともいわれる末代上人。末代は平安時代の僧で、1132年に富士山登頂に成功したといわれています。1149年(久安5年4月16日)には富士山頂に大日寺を建立したとされ、富士山に登ること数百度と伝わる富士修験の礎を築いた僧。

この先は、富士山最古の登山道といわれる村山古道へと道が続いています。
村山浅間神社(静岡)の氏神社(大棟梁権現社)
こちらは、保存修理工事が終わったばかりの「冨士山興法寺大日堂」。かつては富士修験の拠点として栄えたといいます。5月14日には、大日如来に魂を入れる開眼法要が行われるようです。
村山浅間神社(静岡)、冨士山興法寺大日堂
その他、境内には護摩壇や水垢離場、ご神木の大杉(県指定天然記念物)などがあり、ゆっくり見学。富士山の開山式には、京都聖護院の修験者による水垢離や護摩行が行われるので、一度は見たいと思っています。
村山浅間神社(静岡)のご神木・大杉
この日は、神社を彩る桜がとても綺麗でした。
村山浅間神社(静岡)の桜と石碑
村山浅間神社(静岡)の桜
以前訪れたのは世界遺産登録前でしたが、今回もそれほどの混雑はなく、ゆっくり参拝できて良かったです。浅間神社でもそれぞれ特徴も異なって興味深いですよね。いずれ、村山古道からの富士登山(海抜0m~)もしたいと思っています。(長い間、宿題のままですが^^;)

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