この後予定があったことから、西湖野鳥の森公園から片道15~20分程度で行ける英(はなぶさ、氷穴)まで、ちょっとだけお散歩。
遊歩道入口付近の丸木舟展示館では、西湖湖底から引き揚げられた全長10.85mの「西湖の丸木船」(山梨県有形文化財)が見られます。13世紀末以降に造られたものと考えられているそうで、柔らかいモミが使われていることから、祭用として供されていた可能性があるのだとか。
遊歩道は明瞭、道標も設置されているので、道迷いの心配はありません。緑溢れる遊歩道を森林浴しながら歩くのは気持ちが良いですね~。
こちらが、英(はなぶさ、氷穴)。古くは冷蔵庫の代用として利用されていたそうです。穴へと下りていくと、ひんやりとした冷気が感じられ、穴の中は氷が張っていました。
青木ヶ原樹海は、貞観噴火(864)の青木ヶ原溶岩流によって形成された比較的若い森。その溶岩流によって「剗の海(せのうみ)」が分断され、精進湖と西湖が生まれたといいます。近年のボーリング調査によると、堆積した溶岩は135mというから驚きですよね!
その溶岩に覆われた根も張れない環境で、逞しく生きる木々の姿が印象的。それに加えて、苔の優しい緑が魅力的なこと。樹海では苔が重要な役割を持っており、木々の生育に必要な水分を、保水力の高い苔が供給しているのだそうです。なので、苔を踏まないよう注意が必要ですね。荒々しさと優しさをあわせ持つ、樹海独特の自然景観は大好きですね。ごく僅かな間でしたが、富士山の大自然にすっかり癒されました。またゆっくり歩こうと思っています。