2015.09 冨士御室浅間神社(山梨)へ

冨士御室浅間神社(山梨)を参拝してきました。富士山二合目(吉田口登山道)には、699年に藤原義忠によって奉斎されたと伝わる本宮(現奥宮)があり、富士山最古の神社といわれています。河口湖畔には里宮が鎮座し、本宮の本殿が移築されています。本宮と里宮から成る冨士御室浅間神社は、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の1つでもあります。

古くから富士山信仰との関わりが深いことや、武田家三代(信虎公・信玄公・勝頼公)の祈願所とも知られ、篤く崇敬されたことなどから、予てから参拝したい神社でした。実際、訪れて驚いたのは、まっすぐ延びる長い表参道。駐車場側からは、それほど広さを感じさせないので意外でした。

鳥居の扁額には「里宮社」と記されています。
冨士御室浅間神社(山梨)の表参道・鳥居
参道の桜並木。春の桜花期は綺麗でしょうね~。
冨士御室浅間神社(山梨)の表参道
随身門。
冨士御室浅間神社(山梨)の随身門
これは「百福の龍宝珠」。台には「大稜威天涯漲一皇帝宝珠」と記され、珠には「風水 百福隆盛如意宝珠」と多くの「福」の文字。
冨士御室浅間神社(山梨)の百福の龍宝珠
河口湖を背にし、富士山に向いて建つ里宮の社殿。958年(天徳2年)、参拝や祭儀の便を図るために建立され、現在の社殿は明治22年に再建。ご祭神は、木花開耶姫命。社殿裏へと進めば、すぐ河口湖に出られます。
冨士御室浅間神社(山梨)の里宮
一方、本宮本殿は河口湖側を向いて鎮座。文武天皇3年(699)、藤原義忠が富士山二合目(吉田口登山道、1720m)へ奉斉したと伝えられ、富士山最古の社といわれています。社伝によると、722年(養老4年)雨屋を建立し、807年(大同2年)には坂上田村麿が蝦夷征伐の御礼として、社殿を創建したとのこと。古くは「御室」、「山室」、「北室」などと称されていたのだとか。
冨士御室浅間神社(山梨)の本宮
富士山の噴火や厳しい自然条件により、炎上や倒壊等を繰り返し、 その都度再建されてきたのだそうです。その後、恒久的保存のため、現在地へ遷祀したのは昭和49年のこと。現在の本殿は、1612年(慶長17年)に徳川家の家臣・鳥居成次が造営したもので、国の重要文化財にも指定されています。
冨士御室浅間神社(山梨)の本宮・本殿
富士山二合目の奥宮に参拝したのは2011年のことでしたが、本来その場所にあった本殿をいつか目にしたいと思っていたんですよね。なので、ようやく訪れることが出来て良かったです。(2011年の奥宮(吉田口登山道二合目)参拝記

また流鏑馬神事や桜のシーズンに訪れたいと思っています。

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